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医の中の蛙 第23回 老化に脳の柔軟体操

2019年5月14日

 後期高齢者医療保険証が届きました。私もとうとう仲間入りしました。近頃、人の顔や物は浮かぶのですが、その名前が出てきません。壇上で挨拶をしている時、名前が出ずにとっさにごまかす事も度々で、とうとうお守りの代わりにメモを持つようになりました。家での会話も「あれ、これ、それ」が、最近どんどん増えていると感じています。来年は運転免許証の更新です。認知症のチェックが待っていると思うと自分のことながら大丈夫かなと心配してしまいます。某新聞の読者欄に停電のため携帯電話の充電ができず、公衆電話ボックスを捜して、いざ知人に電話しようとしたところ肝心の番号がでてこない、「便利ボケ」を痛感したとありました。全く同感で、携帯電話を使うようになってから電話番号を覚える必要もなくなり、携帯電話を忘れて外出しようものなら、その日一日中誰とも連絡がとれず音信不通、ちょっとした行方不明者になります。
 齢を重ねるごとに心配になる脳の衰えですが、それは高齢者だけの不安とは限らない様です。ネイチャーラボの「脳の健康に関する調査」によると、実際に脳の衰えに対して不安が強いのは40, 50代だそうです。スマートフォンやパソコンは現代においては必要不可欠ですが、多少の不便さはあった方が脳の健康には良いのでしょう。情報処理能力や記憶力も10代後半をピークに落ちていくとの事、40~50代がお肌ならぬ、「脳の曲がり角」かもしれません。
 最近、言語聴覚士の主任が前頭葉の注意機能評価 (Stroop Test: ストループテスト)というテスト表をリハビリ外来の壁に掲示しました。これは漢字の読みに惑わされず、指定された色を識別、一定の時間内にクリアできるかゲーム感覚で試す脳トレゲームです。私も早速、チェックを受けたところ、ギリギリセーフとの判定でした。色で書いた漢字は、文字の色より、ついつい漢字を読んでしまい、間違えます。思考力や洞察力はまだ大丈夫と強がっていても、記憶力は衰えていきます。皆さんも外来の待ち時間に是非試してみてはいかがでしょうか。脳の健康管理も意識してみましょう。

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