コンテンツ本文へスキップ
プリローダーイメージ
スマートフォンサイトはこちら
コンテンツタイトル下地

医の中の蛙 第52回 夏バテ防止にビターメロン

2020年7月17日

 梅雨の後半は梅雨前線に向かって南の湿った空気が侵入し、大雨や集中豪雨となったりします。今年は九州に災害をもたらしました。被災地の皆様にお見舞い申し上げます。その梅雨も来週頃に明けるとか、強い日差しが待っています。昔から日よけとして「すだれ」や「よしず」が利用されています。最近は、風通しはもちろん目にもやさしく、精神的にも癒してくれる緑のカーテンが人気で、その代表的な植物がゴーヤです。私たちは暑いと汗をかきますが、ゴーヤの葉っぱも汗をかいて温度の上昇を抑えてくれます。
 この時期、スーパーの野菜売場に山のように積まれたゴーヤが売られています。表面の特徴的なブツブツは分厚く硬く、影をつくって、夏の太陽の強い光から乾燥を防ぎ、種が育っている果実の中を虫に食べられないようにしているそうです。(田中 修「食物はすごい」中公新書,2018)
 ゴーヤは和名でニガウリ、英語でビターメロンといい、その苦さを生かした代表的な料理が「ゴーヤ・チャンプルー」です。今では全国的になりましたが、元々は沖縄県の郷土料理で、沖縄の方言でチャンプルーは「まぜこぜしたもの」という意味です。私たちが食べている緑色のゴーヤは成熟する前のもので、苦味があります。その苦味成分が胃腸の粘膜を保護したり食欲を増進させ、ビタミンCが豊富なので、夏バテ防止に効果があります。私は高校生まではこの苦味が苦手でしたが今は大好物です。ゴーヤにとってこの苦味は、中の種が成熟するまでは動物に食べられない様に守るためのものです。種が成熟するとゴーヤの表面が緑から黄色に、種は赤くなり、甘く美味しくなります。ゴーヤは生育の場を広げるために動物が食べて種を糞と共に撒き散らしてくれる事を期待し、完熟しても食べられずにいると美味しい果肉をみせびらかすように割れます。「熟すと爆発する」と言われる現象です。新型コロナウイルスとの共存の時代、ゴーヤのように知恵と工夫でこの夏を乗り切りましょう。

コンテンツ本文の先頭へ戻る ページの先頭へ戻る
コンテンツ本文の先頭へ戻る ページの先頭へ戻る