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医の中の蛙 第59回 食品ロスを減らすために何ができる?

2020年10月28日

 当院では院長をはじめ複数の職員が実際に入院している患者さんと同じメニューを試食(検食)しています。検食簿には、カロリー、塩分などの成分も明示され、ご飯の炊き方、味付け、分量、色彩、盛り付けなどをチェックします。管理栄養士(2名)が低栄養の患者さんの栄養状態の改善に携わるほか、患者さんにおいしく楽しく食べてもらおうと献立を工夫し、入院中の気持ちを和らげるために季節のメニューやコメントを添えるなど努力しています。検食は病院経営や患者さんの栄養管理の上で重要なものですが、栄養科の日々の努力も評価することであります。これらが結果として食品ロスに繋がるのではないだろうか。
 今年の4月、農林水産省と環境省は、食品廃棄物及び食品ロスの発生量の推計値(2017年度)を公表しました。食べ残しやまだ食べられるのに廃棄されるいわゆる食品ロスが年間612万トン(家庭系284万トン、事業系328万トン)と過去最小となったようです。喜ばしいことですが今年は新型コロナウイルス対応で学校給食や飲食店の食品ロスが増え、食品生産者~居酒屋まで食にかかわる事業者から悲鳴が上がりました。
 職員食堂の隅に、大きなポリバケツが置いてあります。いつもかなりの量の食べ残しを見かけます。世界では貧困や紛争などが原因で、飢餓の問題が深刻になっています。日本では国民一人当たりお茶碗一杯分が毎日捨てられているといわれます。病院の食品ロスを減らすために検食の他に私たちにできることはないだろうか。病気を治すことと食事は生命を養い健康を保つために不可欠なもの、『医食同源』です。すでに取り組みを始めている病院もあるようです。他職種間で情報を密にし、患者さんの摂取状況や嗜好、病状にあった食品や盛り付けを提供できればもう少し食べ残しを減らすことができそうです。
 食欲全開の秋、食事がおいしい季節です。食べ残しはいけませんが、食べ過ぎにも気をつけましょう。

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