私たちは、昭和59年(1984年)9月、秩父第一診療所を開設して以来、地域の皆様に支えられながら、今日まで秩父・県北地域の皆様への医療・福祉サービスの提供に取り組んで参りました。
我が国では、急速な少子・高齢社会化が進んでいますが、秩父・県北地域は、まさしくその先端を歩んでおり、一人暮らしのお年寄りや老老介護は珍しくありません。
このような社会構造の変化の中、私たちは、『安心する患者様(利用者様)とその家族』を基本理念とし、医療・福祉に尽力しています。長生きをすれば直面する厳しい現実に対し、人間としての尊厳を保ち、最晩年まで安心・安全で暮し続けられるよう、思いやりあるサービス提供を心掛けています。
母なる川である荒川は、太古の昔より武甲山が聳え立つ秩父盆地から関東平野へと絶えることなく流れています。
私たちは、この秩父・県北地域で生活し、これからもこの街で暮らし続けます。
朝になれば、子供たちは元気に登校します。「おはようございます」の声に勇気づけられることしばしばです。この子供たちがこの街で成長し、やがてこの地域を支えていきます。
今を生きる秩父・県北地域の人たち、将来を担う子供たちが、安心してこの地域で生涯を送る、その支えになりたい。そのために私たちは、荒川の流れのごとく、これからも医療と福祉に全力を注いで参ります。地域で支えあう地域包括ケアが重要であると考えます。
さらに、我が法人の職員は、地域を支える重要な社会資源となっていきます。研修会や研究会の開催及び資格取得への支援は、その人材を育成(キャリア形成)するため欠かせないことと考えます。積極的に力を注いで参ります。
理事長井上 敏克