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やまざくらブログ

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台風19号のとき 緊急避難受け入れてみて

2019年11月16日

ちょっと経ってしまいましたが、今年の台風19号のことを話したいと思います。

いろいろなドラマがありました。

前日に、『デイケアをするのか』『職員体制をどうするか?』話し合い、やまざくらの建物が台風で大打撃を受けるわけではないし、デイでは私たちのように仕事に行かざる得ない家族もいるだろう、ということで、当日の朝、よっぽどダメならその時、判断しようということになりました。

また、前日には一人暮らしの方の所に、ヘルパーさんが来れないと分かり、
一晩でも生活が成り立たないことは分かっていたので、緊急入所を受け入れました。

当日になって、結果的にあと3名の方の緊急入所(避難)を受け入れました。

デイも実施しました。職員もとても不安の中、よく業務にあたってくれたと思います。事故がなくて良かったです。

職員をいつ帰すのか、食事の時間やその後の就寝までをどうするのか、大変な悩みを短時間で決めなくてはならず、今でも正しかったのか悩みます。

電車が止まって、帰れないという新入職員、明日も出勤、どうする・・・どうする。

隣町がレベル4になり、そこを通る職員から帰ってもらい、
寄居町がレベル4になって、ほとんどの職員が帰りました。
帰った職員から、『あそこの道が冠水しているしている』『もうすぐあそこの橋は通れなくなりそう』『踏切が故障中』という連絡があり、慌てて、残っている職員に伝えたり・・・

もう、帰りましょうと伝えた女性職員が涙ぐんでいました。
残してきた小さな家族のことが心配でならなかったと思います。

また、当日の夜勤者には一時間早く来てもらいましたが、
結果的には夕食や夕食後の人手が足らなくなり、本当に夜勤者は本当に大変でした。

職員の家族か(高齢の母親)ら電話がかかってきて、「あんたは帰ってくるな、帰ってくる方が危ない」と
言われ、施設に泊まった職員もいました。
小さな家族を残して、遅くまで手伝ってくれた職員もいました。
もう、家族が地域ごと避難していると言っている職員もいました。

当日、緊急に受け入れた方はデイは利用していましたが、ショートで受け入れたことはない方です。
良く知らない療養棟に利用者さんは不安だったと思います。
それを受け入れくれた、入所職員には頭が下がります。

委託の給食業者の方の中に秩父方向の方が最後まで頑張ってくれていました。
厨房で働いていると、情報が入ってきにくいのかもしれません。
もっと早く、対応すべきでした。

夜勤者を残し、ほとんど帰った夕方5時前に電話がなり、これから家族で町の避難所に避難するのだけれど、
車椅子のお父さんを一泊、させてくれないかという依頼があり、
大変な暴風の中、やまざくらに来てもらいました。
カルテもない中、たまたま、夜勤の職員が顔を知っていたので、様子が分かると言って
受け入れてくれました。

他にもいろいろなドラマがあり、書ききれません。

被災された方が多いこと、次の日、テレビを通して、知りました。
私が以前勤めていた病院ではボートで患者さんが運ばれているのが映っていました。

テレビで被災地を見るたび、もっと備えておかなくて思うし、
備えておかなくては、利用者と家族、そして職員は守れないと思います。

当日の色々なドラマに登場する職員(職員も職員の家族も被災者)には感謝をしたいと思います。

事務長

カテゴリ:やまざくらブログ
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