現代看護の基礎を創ったフローレンス・ナイチンゲールは、負傷した兵士や貧しい人々のために力をそそいだ偉大な女性であり、多くの名言を残しました。その中の一つに〝天使とは美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である″と言う言葉があります。この言葉は、看護師は「白衣の天使」と言われますが、形だけではなく病で苦しんでいる人々のために寄り添い、一緒に戦うという大きな役割があることを教えています。単に病気だけを観るのではなく、個人が抱えている本当の思いに寄り添い、一緒に戦ってくれる存在だと思ってくれたならば、なんて名誉なことなのだろうと思います。〝病気ではなく病人をみる″といい続けたナイチンゲール。これこそが看護の基礎となるものだと、私は自分自身が病気をした経験から強く思っています。患者に寄り添うとは簡単そうで難しいことかもしれません。しかし自分だったらどうして欲しいかを患者の立場に立って考えるのが看護師の役目だと確信しています。看護師となり30年!!学生の頃学んだナイチンゲールの精神(看護の原点)を忘れず、これからも笑顔で精進していきたいと思います!
医療の現場はこれまでの10年をみても大きく変化してきました。そしてこれから先も現場を取り巻く環境は目覚しく変わっていくことが予想されます。どんな状況の中でも、看護の仕事に生きがいや喜びを感じてもらうためには、働きやすくまた長く働き続けられる職場づくりが必要です。そのための努力を惜しまず、これからもスタッフの声に耳を傾け、活気ある職場づくりを心がけていきたいと思っています。
当院には看護にやりがいと誇りをもって活き活きと働く看護師や介護士たちがたくさんいます。共に学び、共に成長していきましょう。スタッフ一同心からお待ちしています!
総師長 町田 朋子